抜歯してから二週間の感想
抜歯をした、という記事を以前、書きました。
歯医者で「抜歯!」と言われると構えちゃいますよね。私もうげぇと思ったわけですが(その決断の顛末は上記の記事にあります)、抜くことにしました。
抜歯しよう! と言われてびっくりしたり迷う人も多いと思うので、「私の場合の」心の動きを書いておきましょう。
抜歯を提案された日
歯並びを悪くしている歯が虫歯になっている、とのここでした。通常の歯は
□ □ □ □ □
こんな感じなのですけど、私のその辺りの歯は
□ △▽△ □
こんな感じになんていました。確かに、ここは歯ががちゃがちゃしていて、すごく磨きにくかったんですよね。
虫歯になったのは真ん中の▽で、これを治療せずに抜いて
□ △ △□
という感じにして磨きやすくしましょう、というのが歯医者さんからの提案でした。
普通の歯だったら「ちょっと待て!」と言いたいところですけど、そこの歯が邪魔している、というのは別の歯医者さんでも言われたことがあるんですよね。
というわけで、歯を抜くことに同意しました。
歯を抜いた当日
歯を抜いて、
△▽△ が △ △
になりました。上下の噛み合わせ的には使っていない歯で、かつ、外からは見えない歯なので、ほとんどデメリットはない、という話でした。
でも、終わった後は、後悔の嵐でしたね。
まず、歯を抜いた場所。
当たり前ですが、そこに何もなくなるので、びっくりするほど、すっかすかなんですよね。たかだか歯一本ですけど、そこにあったものが、ない。これはけっこう精神的にきます。
しかも、そこって、ぽこっとへこんでいるんですよ。今まで歯が食い込んでいた場所ですからね。
さらに追い打ちがありました。
当日は食事禁止だったので(食べる気もわかなかったので)、そのままスルーしましたが、翌日、ラーメンを食べたんですね。
細麺のやつを。これがいけなかった。
今、歯の状態はこんな感じです。
△ △
外から見た歯並び上はほとんど隙間はないんですけど、わずかに1ミリほどの隙間があるんですよね。
そのわずかにできた隙間にすぽんすぽんと細麺が入ってくるんです。
細麺レベルだと、噛めないんですよね。これはもう、ものすごくショックでショックで。
また、それなりに形のあるものは噛み切れるんですけど、隙間にがんがんと物が詰まっていくんですね。また、歯茎もへこんだ状態ですから、さらに詰まる。
不便すぎて、これは大変な決断をしたんじゃないか、失敗したんじゃないか、と激しく後悔しましたね。
抜歯後一週間〜二週間
そんな重くのしかかった後悔ですが、日に日に解消されていきました。
びっくりしたのは人体の超回復ですね。
まずへこんでいた歯茎がもりもりと盛り上がり、回復していきました。抜いた傷があるので、まだざらっとしていますが、歯茎の存在感的には問題ないレベルです。
あと、微妙に前後の歯が動いたように思います(気のせいかもしれませんが)。
抜いた直後は
△ △
の隙間に舌を通すと1ミリくらいの隙間があり細麺の侵入を許していましたが、今では歯と歯が微妙に接近して隙間が狭まり、そうそう物の侵入を許さなくなりました。
歯茎の盛り上がり+隙間の縮小のおかげで、常識のレベルで物が詰まるくらいまで落ち着きました。
もともと歯並びが悪く物は良く詰まっていたので、歯が磨きやすくなった(=詰まったものを取り除きやすくなった)ことを考えれば、充分に我慢できるレベル です。
というわけで、今のところは、特に歯を抜く前と変わらない生活を送っております。
まとめ
歯を抜く、というのは決断のいる話です。まあ、神経を抜くレベルですらびびるのですから、抜くって。抜くって。
私はいらない歯を除去する、という話だったのでシンプルでした。ただ、普通の使っている歯を除去する、となると話は変わるでしょう。
私の友人は歯茎が痛くて歯医者に行ったら「歯を抜こう」と言われたそうですが、断って様子を見ることにしました。しばらくしたら痛みが収まって、特に不自由なく暮らしているそうです。こちらは慎重に事を進めてよかったケースですね。
歯を抜いたほうがいい、と医者が言う場合、それなりの理由があると思いますので、理由を確認して慎重に判断するのが肝要でしょう。納得できるなら承諾し、納得できないなら断る。なぜなら、永久歯はもう生えてきませんからね。
私にとっていいことは、歯に対する意識が高まったことでしょう。もう歯は一本も失いたくない! という気持ちになったので、なるべく虫歯を作らないような生活をしています。
三日坊主にならなきゃいいんですけど(笑)