プレミアムフライデーが流行らない6つの理由
あ、今月ってひょっとしてプレミアムフライデー!?
と不意に思い出しました。それくらい存在に空気感がありません。完全に空気感がになってしまいましたね。
きっと皆様的にも同じ想いでしょう。
もう思い出すのもこれが最後かもしれませんので、どうしてプレ金が流行らなかったのか、思うところをここに書いておきます。
- その1.午後3時からという時間の微妙さ
- その2.そもそも飲みにいくやつは何時からでも飲みにいく
- その3.そもそも時代に逆境している
- その4.法的な強制力がない
- その5.そもそも労働者は暇じゃない
- その6.導入時から月末金曜日が多い
- ただ、長く続けると奇跡は起こるかも
その1.午後3時からという時間の微妙さ
午後3時退社はあまりにも微妙ですよね。
じゃあ、これから食事にでも、というには早すぎます。移動時間を考慮しても、やっぱり早すぎます。
時間が中途半端すぎるので、さっさと一人で帰りたくなります。
せめて午後5時退社、残業不可くらいでいいんじゃないかと思うんですけど、そうなるとプレミアム感が足りないですよね。
その2.そもそも飲みにいくやつは何時からでも飲みにいく
プレ金のもっとも微妙なところは、たまには会社帰りに飲みにいけ的なムーブメントを起こそうとしているところです。
正直なところ、いらないお世話です。そして、意味もない。
なぜなら、飲みにいく奴は何時に会社が終わっても飲みにいき、飲まずに直帰する人間は何時に会社が終わってもさっさと帰ります。
その人次第、としか言い様がないので、別に消費に貢献するとも思えないんですよね。
その3.そもそも時代に逆境している
最近の会社は(名ばかりであっても)裁量労働制の会社が多いです。裁量労働制ならば、勤務時間はフレキシブルであるわけで、そもそも時短にしよう! という考えとあいません。
また、とある外資系企業では、年間の労働時間が厳格に決められているらしく(なので祝日が少ない年だと休日が増えたりします)、いきなりぽんとプレミアムフライデーで時短されても対応不可だそうです。
いろいろな会社、いろいろな労働スタイルがあるので、午後3時に帰宅しよー! と言われても、簡単に足並みは揃いません。
その4.法的な強制力がない
とはいえ、別に会社がやろうと思えばやれるわけです。帰れ! と言えば、労働者は帰るしかないわけですから。
でも、会社は言いません。
働いてくれたほうが嬉しいからです(労働時間内なので、正社員の場合は残業代が発生しませんからね)。
プレミアムフライデーをしなくても罰則がありませんからね。
その5.そもそも労働者は暇じゃない
日本は残業大国なのです。
無駄な残業を減らそう! などというスローガンもありますが、多くの人は別にしたくて残業をしているわけではありません。
早く帰れたとしても、仕事は減らない。つまり、強制的にプレ金をおこなったとしても、その分の労働時間は他の日の残業で埋め合わせられるわけです。
それって意味ないですよね。
まずは残業時間を減らすところから始めないとダメなんじゃないでしょうか。
その6.導入時から月末金曜日が多い
そもそも導入時期が悪すぎるんですよね。
3月4月6月と月末最終日が金曜日になっています。多くの会社は月末締めで忙しいので、のんびり帰っている暇はありません。
最初の数回を「忙しいからとても無理」という状況でつぶしてしまい、あっという間に空気化してしまいましたね。
もうちょっと導入時期はうまく検討できなかったんですかね。。。
ただ、長く続けると奇跡は起こるかも
プレミアムフライデーは死んだ! なぜだ!
と言いたくなるくらいのダメっぷりで、もう復活の目もなく、でもお偉い人たちは失敗を認めたくないので成功のさなかにあると大本営発表のもと、だらだらと名目だけ続くんでしょうね。
とはいえ。
それが功を奏する可能性もあります。
ひょっとすると、黙々と3年くらい続ければ少しずつ浸透して、5年後くらいにはわりと普通になっているかもしれませんね。
まあ、忙しいときに強制的に帰らされても、特に嬉しくはないんですけど。。。