おにメモ

SIerを辞めてフリーランスになったシステムエンジニアのブログ。

自民党支持層なんだけどさすがに森友問題はあかんかもなーと思えているこの頃

私は自民党支持層で、安倍首相もわりと評価しています。

安倍首相を評価している理由は以下のとおりです。

  • 在任期間が長く、おかげで各国首脳から相手にしてもらえる
  • なんだかんだで求人倍率が高く、新卒生の売り手市場という事実

一年単位でころころと首相のクビがすげ変わっていた時代に比べれば、ぜんぜんいいんじゃないでしょうか。

安定感のある内閣で、経済的に「いいとはいえないかもしれないが、少なくとも悪い感じはしない」状態をキープしているのは、それなりに評価できます。

そんな感じで支持率の高い安倍内閣も、今回の森友問題+公文書書き換え問題のダブルパンチで、またしても支持率が30%台まで低下したそうです。

何度か支持率が下がったときはあるのですが、今回はさすがにやばい感じです。

なぜなら、上記の通り「安倍内閣の支持者である私」ですら、さすがに今回はもう無理かもなー、と思っているからです。

今回の問題についても、私は安倍首相については同情的だったりします。

ストーリーラインを追う限り

  • 脇の甘いファーストレディが
  • 声の大きい詐欺師に引っかかって
  • 詐欺師の騙る「安倍」の名前に
  • 財務省がびびって右往左往して忖度した
  • さらに勝手に忖度したことを隠すために、文書を書き換えた

それだけだろうと思います。安倍首相も麻生財務大臣も、本当に関与していない気がするんですよね。財務省が勝手におろおろして、内閣を巻き込んで自爆した感じというか。

そんなわけで、安倍首相たちには同情的だったりします。

と、擁護しておいてなんなんですが、それでもやっぱり安倍内閣は退陣しないとダメだと感じています。

理由はやっぱり「忖度」ですね。

忖度なんてのがどうして始まったかというと、やりての菅官房長官を軸とした「官邸主導」というキーワードにいきつきます。

これは安倍首相に密着した「総理」という本にも書いていたと思うのですが、安倍内閣は各省庁の人事に口出しして、組織への影響力を強めていたわけです。

上の世界で働く人の興味といえば、出世レースなわけです。

官邸に逆らえば出世の道が遠のくとわかれば、そのご意向を「忖度」するようになるのも無理ないわけです。

官邸主導の悪い面でもあるわけですが、ただ、これは官邸がおかしいというより、省庁がおかしいんですけどね。

省庁として譲れないラインというのはあるはずで、それを踏み越えてまで忖度してはならないのです。たとえ、それが自分の出世がかかっていても職業的倫理に沿わないなら断る必要がある。それを守れないから、今回のような無茶苦茶なことが起こる。

いわゆる、行き過ぎた忖度、というやつですね。

で、安倍内閣支持派の私が安倍内閣は退陣すべきだ、と思うのは、まさにこの行き過ぎた忖度のためです。

結局、森友問題は氷山の一角だと思うんですよね。こういう行き過ぎた忖度はあちこちで起こっていて、あちこちで越えてはいけないラインを超えているんだろう、と思っています。

ただ、勘違いしないでほしいのは

この状況に責任を取って安倍首相は辞任すべきである。

と思っているわけでもありません。正確には、

こんな状況になっても、内閣が持ちこたえたという前例を作るべできではない。

そう思っています。

過度の忖度は内閣を崩壊させる毒になりうる。あの絶好調だった安倍内閣だって一瞬で崩壊したんだ。

そういう前例があれば、次の内閣も省庁も緊張感をもった関係でいられると思うのです。超えてはいけないラインは守ろう、お互いにそういう認識が生まれると思うのです。

そういうまともな関係に戻るべきだと思うんですね。

今回、この難局をうまく乗り越えてしまうと、なんだかすべてがダメな方向に傾いてしまう気がするのです。

なので、私は安倍首相の支持者で、あいかわらずポスト安倍は想像できないし、安倍首相は別に悪くないと思うし、安倍首相に続けてほしいと思うんですけど、

それでもやっぱり今回は退陣して、行き過ぎた忖度が二度と起きないよう、ひとつの前例を作るべきではないかと思っています。

まあー、それでもやっぱり、ポスト安倍が想像できないので、それはそれでも辛いんですけども。